平成15年度 関西大学Aリーグ 【近畿大学−天理大学】
日時:2003年11月2日(日) 12時15分キックオフ 天候:曇
場所:近鉄花園ラグビー場 先蹴:天理大学
レフリー:森田 好一 (日本協会A2) 観客人数:1500名
1 小柳 和幸
2 高田 敦史
3 洪 星萬
4 伊藤 泰洙
5 北川 公章
6 北村 太一
7 田中 智也
8 馬渕 勝
9 阿久田 大輔
10 柚木 啓佑
11 松井 寛将
12 吉川 修司
13 野々村 成朗
14 後藤 謙昌
15 渡海谷 保
16 林 淳也
17 網島 正博
18 川村 明弘
19 姜 永寿
20 大村 太大
21 坂本 幸司
22 見寄 信介
近畿大学



天理大学



21 前半 13
31 後半 0
52 合計 13
T G PG DG    T G PG DG
3 3 0 0 前半 1 1 2 0
5 3 0 0 後半 0 0 0 0
反則
PK FK PK FK
4 0 前半 2 1
7 0 後半 2 0
11 0 合計 4 1
※メンバー表の白抜き数字はキャプテンを表す
1 中塚 繁彦
2 西川 元治
3 石割 晋平
4 久常 豪亮
5 浦川 健布
6 今村 節生
7 中矢 陽
8 西浦 啓三
9 笠木 陽介
10 松村 合
11 中野 裕士
12 白藤 友数
13 村田 明信
14 伊藤 真一
15 坂井 雄亮
16 小野原 寛高
17 西田 章一郎
18 川原 雅弘
19 上戸 達也
20 上野 元也
21 北原 知行
22 下原 良一
選手の交替
後半21分 8 22
後半28分 1 16
後半28分 11 21
後半31分 2 17
後半31分 9 19
後半34分 7 18
後半34分 12 20
後半04分 6 18
後半28分 10 21
後半30分 1 16
後半30分 3 17
後半35分 9 20
△:交替 ×:負傷 ○:出血
前半得点経過
前半 チーム 選手 種類 得点
06分 天理大 14 PG 0-3
10分 天理大 3 T 0-8
10分 天理大 14 G 0-10
16分 近畿大 13 T 5-10
16分 近畿大 15 G 7-10
19分 近畿大 13 T 12-10
19分 近畿大 15 G 14-10
29分 天理大 14 PG 14-13
32分 近畿大 1 T 19-13
32分 近畿大 15 G 21-13
後半得点経過
後半 チーム 選手 種類 得点
01分 近畿大 6 T 26-13
01分 近畿大 15 G 28-13
16分 近畿大 14 T 33-13
16分 近畿大 15 G 35-13
23分 近畿大 14 T 40-13
26分 近畿大 14 T 45-13
26分 近畿大 15 G 47-13
36分 近畿大 13 T 52-13
中島 茂監督 観戦記
天理大学は先週立命館大学に敗れたものの、後半35分までイーブンの戦いであった。速い展開と、理にかなった攻 撃、防御の良さが特徴である。今季、最も警戒しているチームである。近大はリーグ戦で2敗を喫しているので、そ のうっぷんを大学選手権でパフォーマンスしなければならない。絶対に負けられない一戦である。
天理大の先蹴りで試合開始、天理の動きが速く6、10分に得点され0-10の序盤戦。しかし、16分野々村キャプテンが 満身の力強い走りで一気にゲイン、天理バックスの裏に出て快心のトライ。N渡海谷がG成功7-10とする。その後、流 れを呼び込む野々村2本目のトライで14-10と逆転する。天理はバックラインに多くの人数を配して防御しているの で、近大はバックスからの展開でゲインするのは厳しい状況である。先ずFW周辺から切り崩して相手の裏に出る戦略 をとっていたが、今ひとつ縦攻撃に威力がなく、攻めあぐんでいた。こう着状態が続いていたが、32分、敵陣ゴール 前ラックから@小柳が抜け出しトライし、21-13と引き離した。後半は、徹底して縦攻撃からBKに展開する事を確認す る。
後半開始1分、右中間のラックから左に展開しH阿久田→N渡海谷→J松井と展開し好フォローのE北村が左中間にト ライ。さらに、16分、23分、26分と立て続けにM後藤がスピードで振り切り3トライを挙げて47-13と突き放す。徹底 した縦攻撃から天理FWをラック周辺に釘付けにし、防御を遅らせた。28分過ぎからリザーブ選手を順じ出場させた。出 場に餓えている選手達は、獲物に群がる野獣と化し、怒涛の勢いで天理選手に奪いかかる。35分にはゴール前ラック からH姜→I柚木→N渡海谷→I柚木→L野々村と繋ぎ、とどめのトライで52-13とし、勝利を決定付けた。野々村 キャプテンに2つ目の白星をプレゼントでき、ほっとした。次戦は関西の盟主、同志社大学である。関西復興のため にも、内容のある試合をしなければ…。

【トライ】 @小柳 E北村 L野々村(成) 3本 M後藤 3本
【コンバージョン】 N渡海谷 6/8 成功率 75%
【敢闘賞】 D北川 公章(4年)
練習で足首を痛めていたが、強い精神力で大ブレイク。コンタクトの強さと、破壊力で天理FWをぶっちぎった。

【MVP】 野々村 成朗 (4年 天理高校 CTB)
3戦闘って1勝2敗。前年度成績下位チームに対する成績だけに、主将の苦悩が痛いほど伝わってくる。真面目な性格 なので、逃げ場がなかったようだ。前半の15分間、天理大学ペースの試合展開だったが、その流れを断ち切る自らの 力強いトライで流れを呼び込んだ。キャプテンの3トライは、いずれも「ラグビーは魂でやるもの」といった執念、強 さが感じられた。